2010.04.07 Wednesday
納車!ZULLO Tonica “Cat Special”
以前乗っていたNISHIKIのロードバイクには楽しく乗っていましたが、30年も前に父が友人から譲ってもらったもの。フレームサイズが自分には小さい。いつか自分の体にピッタリのロードバイクに乗りたいと思い始めた一昨年、たまたま見かけたZULLOのフレームのペイントに一目惚れ。美しすぎる!これだ!
ちょうど40歳になったその頃。コンセプトは「定年退職までの20年、楽しく通勤できるロードバイク」をZULLOのフレームで作ろう!と思い立ちました。
さっそくコンタクトをとり、一時帰国されるZULLOのスタッフの安田さんに体を採寸してもらい、あわせてコンサルを受けました。20年乗るので、耐久性重視のクロモリフレーム。クラシックな丸チューブのTonicaでお願いしました。これが2008年11月の終わり頃。ほどなくして送ってもらった設計図がこれ。 その後、ペイントの図案をやりとり。 ちょうどその頃、具合が悪くなり、他界してしまった猫の「まる」を、本来ならZULLOのエンブレムが収まるヘッドチューブに美しくあしらってもらいました。リクエストを出しながら、ご多忙な安田さんと図案をキャッチボールし、気長に気長に待ちました。 そして決定。 ここまでで採寸から1年。 こんな作業を経て、完成したフレームの写真が送られてきたときは本当に感動しました。 トップチューブは音符です。歌いながら通勤しちゃいたくなる(?)、ポップなフレームになりました。 約2週間後に到着。 おてんばムスメも興味津々。 そして、こちらも多忙の某マイスターに組み立ててもらうため、待つこと2ヶ月。 完成! パーツ類はUltegraベース。パーツのトラブルで通勤で乗れなくなると困るので、スモールパーツが入手しやすいシマノで。ブレーキは思い入れのあるヨシガイ、ホイールは安田さんオススメのハブCHRIS KING+リムMavic OPEN PROで手組、その他こまかいパーツはマイスターにお任せ。アウターケーブルや小物、ネジ類などカラフルなチョイスでさらにポップになりました。 さぁ、ガンガン乗るぞ! この自転車を手にして、職人による全くの手作業で作り出される価値の重みを感じます。それはマスプロダクトには感じない何か。日本独特の宗教観に基づく「八百万の神」ではありませんが、ぞんざいに扱ったら本当にバチが当たりそうな畏怖があります。 とかく軽薄短小が幅をきかせる日常で、この自転車を飾って眺めるのではなく、ガンガン乗って、その価値を身近に置くことで忘れないようにしたい。 |