ちょいと前のことになりますが。
8月初旬、引っ越し早々にヤフオクでMicron即決落札。やってしまいました、いやはや(^ ^;)。もちろん、コンパクトなボコーダーとしての期待から。
音源のクォリティは価格に見合わない。気に入りました。特にベース、リードなどの単音系の音色、ワンショットのリズム音に良い音が多し。エフェクトの種類はかなり控えめで、ダイナミクス系、歪み系、空間系でどれもそれほどバリエーションはありません。
小さな液晶でエディットしづらいという話は良く聞きます…そりゃ直ツマミとは比較になりませんが…本体だけでは全然エディット出来ないかというとそんなことは全然ないです。オシレーターとかフィルター、エンベロープ、エフェクトの関係図がアタマに入っていれば大丈夫。パラメーターはよく整理されているし、小さい液晶ながら波形やエンベロープもグラフィカルに表示してくれます。
さて、ボコーダーとしてのMicronはどうかというと…過剰な期待は禁物でした。プリセットのボコーダー(or ボコーダー的)音色5つがどれも良くありません。うち4つはSEグループにカテゴライズされており、キャリアの音色が3オクターブユニゾンだったり、5度の倍音の量がすごく多かったり、エイリアンボイスっぽいエグイ音ばっかり。まぁ、DJが使うエフェクトならこんなもんでしょうが、演奏で使えるかというと微妙です。いわゆるフュージョン的な、メロディを気持ちよく演奏できるようなプレーンな音色が欲しかった。
しゃーないので自作パッチ作成開始。
3つばかりコツを見つけました。
ひとつは、ボコーダーエフェクトのパラメーターDecay。
このパラメーターを100%に近づけるほど5度の倍音が減って楽音らしくなります。「そんなもん歯切れ良くゼロでいいじゃん」と無視していたけど全然違った。いじってみるものです。
ふたつめ、キャリアの波形はパルス波が良い。
基本中の基本ですが、ノコギリ波が良いと思いこんでいましたが、パルス波(否、単純な矩形波)の方がボコーダーらしいざらっとした音になりました。
最後にFilter Type。
3種類のVocal Formantフィルターを持っており、キャリアの音色のフィルターとしてそれを選ぶと「らしく」なります。他にも往年の名機を模したフィルターがあって、普通の音色を作る際にはこれも面白い。
まだまだ発展途上の音色。これからキャリアを煮詰めていきます。
コントローラーに慣れるのも重要ですね〜。光るベンダーは百歩譲って何とか使うとしても、モジュレーションが辛いなぁ。
あ、ひとつ良いことも…マイクプリアンプは不要です!ダイナミックマイク直接差しても十分なゲインが得られました。